【聽寫練習】ハゲタカ #2 - サンデートイズ本社
<禿鷹>第二集
サンデートイズ本社
受付嬢:いっらしゃいませ、こんにちは
鷲津:ホライズン.インベストメントの鷲津です
大河内社長にお会いしたいんですが
受付嬢:大河内ですか
少々待ちください
※
受付嬢:お客様
申し訳ございません
大河内の戻りはやはり未定ということでして
鷲津:そうですか
では
鷲津:これを大河内社長にお渡しください
裁判所に提出する差し押さえの申請書です
次は法廷でお会いしましょうとお伝えてください
受付嬢:あ、ちょっと待ちください
※
百瀬:すみません
まもなく社長は戻って参ります
もう少しお待ちください
鷲津:まもなくっていうのは
どのぐらいでしょうか
百瀬:あの、そうですね
あと十五分ほど見ていただければ
鷲津:十五分だそうだ
百瀬:とりあえず、なかへ
※
アラン:ten, nine, eight, seven, six, five, four, three…
瑞恵:あなたねえ
何様のつもりなの
こんな脅迫めいたやりかたは
交渉をかえて混乱させるだけよ
アラン:社長
今日はお願いに来たわけじゃありません
最大債権者の我々が勧告に来たんです
破産したくなかったら
即刻経営から退きなさい
瑞恵:ハハ
何言ってるの
冗談じゃないわ
私はあなたからお金を借りた覚えはございません
鷲津:これは正当な権利です
瑞恵:何が正当よ
こそこそ債権を買って回りようのハゲタカが
よくもそんなことが言えたね
アラン:何をするんです!
瑞恵:お帰りなさい
女だと思ってんなめるんじゃない
鷲津:社長
借金にチンピラも国籍も肌の色も関係ない
あるのはただの金だ
借りたお金は返す
これは万国共通です
子供でも分かることだ
御社のような玩具メーカの場合
何よりも大切なのは企業イメージだ
私はサンデーのためにお話しているんです
瑞恵:きれいごとを言うんじゃないわよ
いいこと?
会社っていうのはね
右から左へ「はい、そうですか」って
渡せるもんじゃないわ
子供
そう
子供みたいなものよ
ものすごい愛情が詰まってるの
鷲津:だったら
あなたは子育てに失敗したんじゃないですか
※
アラン:迫真の演技でしたね
鷲津:演技?
そうかもな
アラン:それにしても、ひどい女だ
鷲津:いいんだ
あの社長に話を聞かせるわけじゃない
ターゲットは息子の伸彰だよ
アラン:伸彰?