【聽寫練習】ハゲタカ #1 - 三葉銀行食堂
<禿鷹>第一集
鷲津與芝野,三葉銀行員工餐廳
芝野:鷲津「さん」
と言うべきなんだろうな
やっぱり
鷲津:鷲津で結構ですよ
思い出していただいただけで光栄です
芝野:光栄だなんてそんな
鷲津:なぜ芝野さんは入行式で答辞を読んだ
エリート中のエリート
人事部、海外留学、国際企画部と
傷のつかないコースを転々とされる
芝野:何を言ってるんだ
君のほうこそ
今はホライズンの日本法人代表じゃないか
私なんか足元にも及ばない
鷲津:三葉はどうです
芝野:瀕死の状態だ
なんとかしないと
鷲津:そのためのバルクセールじゃないですか
芝野:そうなんだな
いろいろ胸が痛くて
鷲津:ビジネス抜きで行きましょう
憧れの芝野さんとさしで話せるんだ
なんでもおっしゃってください
芝野:公正な値段を付けっていただきたい
世界基準で見たときに
今の日本の不良債権が
一体いくらの価値があるんのか
まずそれを知ることが必要だ
でなければ
本当の意味で先には進めないと思ってる
鷲津:相変わらず模範的な答えですね
芝野:本音だ
痛い目を伴っても
バブル時代の悪い夢を出し切らなければ
この先絶対に立ち行かなくなる
鷲津:がん細胞は治療しなきゃいけない
芝野:そういうことだ
鷲津:我々は手術をする外科医ですか
芝野:ん、かもしれない
鷲津:だけど手術ってやつは
時に患者を死なす場合がある
あ、次のアポが入っているので、そろそろ
二百六十円でしたよね
それじゃ
二週間後お会い出来るのは楽しみにしてます
芝野:こちらこそ宜しくお願いします
鷲津:そうだ
覚えてますか
あの時僕に言ってくれたあの言葉
芝野:言葉?
鷲津:いいや、結構です
今日はお会いできて嬉しかった
失礼します