【聽寫練習】ハゲタカ #6 - 賭けてくれませんか

<禿鷹>第六集

鷲津與加藤

芝野:どうぞ

鷲津:今日はお呼び立てしてすみませんでした

加藤:一度、ハゲタカとやらにお会いして
   聞いてみたかった

鷲津:なんでしょう

加藤:他人のお金を使って
   見ず知らずの会社に投資する
   それがあんたたちの仕事だ
   あんたら何かを作るわけでもないし
   何らかの価値を生み出すわけでもない

加藤:所詮金なんだろう
   ただの紙っきれじゃないか
   ただの紙っきれだよ

鷲津:ただの紙っきれですか
   その紙っきれのために
   自ら首を括ってしまう人もいる
   ただの紙っきれと言ってしまうことは
   私にはできない
   加藤さん
   いままでの私なら
   あなたがレンダント社に提示された金額の倍を
   ここに置けばそれでよかった

加藤:どうしてそれをやらないんだ

鷲津:これは、三島製作所の皆さんが
   私に託してくれたお金です

加藤:三島製作所

鷲津:我々と…
   加藤さん
   あなたが作る新会社のために
   投資してくださるそうです
   社員全員が
   我が身を消すって
   我々に託してくださった

鷲津:確かに
   世の中の99.9%は金で決まる
   金でほとんどの事が解決する
   だけど、残りの0.1%
   こればっかりはそうもいかない
   私はこの仕事を通じて
   逆にそのことを学びました
   部品一個です
   大きな機械の中の
   たった一個の部品
   だけど
   そこに
   大木昇三郎が宿っているように
   部品一個で
   一生忘れることのできない
   思い出ができるように

鷲津:加藤さん
   あなたも大空電機全体から見れば
   部品一個だ
   0.1%です
   だけど
   その0.1%が時にはすべてを変えることができる
   どういう使われ方をされるのか
   そのことによって
   紙っきれ自体の価値が変わる
   それは、あなた方職人の技術も同じじゃないんですか

鷲津:加藤さん
   賭けてくれませんか
   私と、芝野に

※ロケ地:オーキッド倶楽部

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